台風25号の影響で、千葉県と神奈川県では死者11人が確認され、3人の行方が今もわかっていません。各地で相次いだ土砂崩れは、「警戒区域」でない地域でも発生し、想定外の被害が出ています。

報告
「発生から4日経ったきょうも懸命に捜索活動が行われています」

千葉県鴨川市西町で土砂崩れが起きた現場では、60代男性の行方がわからず、きょうも消防などによる捜索活動が行われています。

これまでに確認された死者は千葉県で7人、神奈川県で4人となり、行方不明者は千葉県で2人、神奈川県で1人となっています。

土砂崩れが相次いだ今回の大雨。死者・行方不明者あわせて14人のうち、大半の13人が土砂崩れに巻き込まれたとみられています。

被害はなぜ防げなかったのか…。

これは鴨川市のハザードマップで、捜索活動が続く西町の土砂災害の危険度を示したもの。オレンジ色の部分が「特別警戒区域」、黄色の部分が「警戒区域」ですが、今回、土砂崩れに巻き込まれた3棟の住宅はいずれも警戒区域から外れていました。

付近の住民からは「想定外だった」との声が上がっています。

土砂崩れが起きた現場のすぐそばに住む80代の女性。

市のハザードマップには…

80代女性
「これが家。(Q.このハザードマップを見た時にどう思ったか)『大丈夫だ 良かったな』『大丈夫だ 大丈夫だ』というのはありましたけどね」

自宅は警戒区域から外れていたため安心していたといいますが…

80代女性
「(Q.土砂の崩れ方を見てどう思ったか)次はうちの番だ。次はうちへ(土砂崩れが)来ちゃうなと」

鴨川市はJNNの取材に対し、「警戒区域外での人的被害があったことについては大変重く受け止めている」としたうえで、「警戒区域は県が指定するもので、指定を受け次第、ハザードマップに掲載する」と回答。

千葉県は「法に基づく区域指定の基準に合致しないため指定されていない」とし、「区域に指定されていないことが『安全を保証すること』ではないことを、今後も市町村と連携して注意喚起を図っていく」としています。

専門家は…

名城大学 小高猛司 教授
「ハザードマップはあくまで目安。(警戒区域の対象となる)傾斜30度以上は結構急な斜面ですので、そこにギリギリ入ってないというところは結構ある。斜面の近くに住んでいる方は危険があるということは認識していただくのが必要」