先月(8月)、千葉県と福井県で起きた記録的な豪雨について、地球温暖化の影響で大雨が発生しやすくなっていたことが研究機関の分析でわかりました。

気象科学の専門家などが設立した「極端気象アトリビューションセンター」は、千葉豪雨や北陸地方での記録的豪雨など8月中旬から9月上旬にかけて「レベル5特別警報」の発表に至った6つの事例について、地球温暖化との関係をシミュレーションによって分析しました。

その結果、千葉豪雨については、48時間雨量が200ミリを超える確率が、温暖化の影響でおよそ2.3倍に高まったと推計したということです。また、先月30日に福井県で起きた豪雨では、確率が8倍に高まったとしています。

これらの推計は、2011年から16年ごろの温暖化の水準に基づくもので、現在の水準では、豪雨の発生リスクへの影響がさらに大きい可能性もあるとしています。

一方、今月7日、伊豆諸島北部にレベル5土砂災害特別警報が発表された豪雨では、温暖化による雨量の増加は確認されませんでした。

逆に、シミュレーションでは雨量が少なくなる結果となったということで、「熱帯低気圧や台風と降水の関係は複雑だ」として、追加の分析が必要だとしています。

そのうえで「見慣れた天気図であっても、これまでの経験を上回る雨になることを念頭に置いて、防災対策を進める必要がある」と呼びかけています。