アメリカのワシントンで4か月ぶりとなる米中首脳会談が行われました。アメリカ、中国、それぞれにとって会談の成果は何だったのでしょうか。アメリカ側について、ワシントン支局長・涌井記者が中継でお伝えします。

派手な歓迎行事や豪華な晩さん会で習主席をもてなしたトランプ大統領ですが、今のところ、アメリカにとって具体的な「成果」や「ディール」などがあったとは言い難い状況です。

大きな焦点となったAI=人工知能については、「乱用や悪用を防ぐために対話を維持していく」という無難な結論となりました。

また、経済面では中国によるアメリカ産農産物のさらなる購入などを約束してもらい、11月の中間選挙に向けてアピール材料としたい意向もあったとみられますが、現時点でそうした発表はありません。それでも、トランプ氏は報道陣に「素晴らしい会談だった」と強調しています。

第2次政権の発足後、トランプ氏は中国に関税戦争を仕掛けましたが、レアアースの輸出規制という反撃にあって「休戦」に追い込まれました。

それ以降、トランプ氏にとっては中国との関係を当面、安定させることが最優先となっています。

トランプ氏にとっては習主席とおよそ4か月ぶりという短い間隔で会談し、両国の融和を演出すること自体が目的で、具体的な「ディール」は最初から目指していなかったとも言えそうです。