■第20回アジア競技大会 卓球男子団体 決勝 日本 3ー2 中国(24日、スカイホール豊田)

卓球の男子団体決勝が行われ、日本は中国と対戦。3戦先勝方式のなか3勝2敗で勝利し、1966年バンコク大会以来、60年ぶりとなる金メダルを獲得した。日本は前日の準決勝で韓国を3ー0で下し、1982年ニューデリー大会以来44年ぶりに決勝進出。今年5月の世界卓球団体決勝では0ー3で敗れた中国との再戦を制し、地元開催のアジア大会で悲願の頂点に立った。

第1試合に登場したのはチーム最年少となる19歳の松島輝空。対するのは、8連覇中の中国で世界ランキング1位の王楚欽(26)とあって、会場は日本にもかかわらず中国の大声援が響き渡った。

同ランク3位の松島は序盤から積極的に仕掛け、バックハンドが冴えわたった。第1、2ゲームを連取。第3、4ゲームはフットワークを活かした王に連取され第5ゲームへ。ゲームカウント2-2となり、第5ゲームは一進一退の攻防。先に5点目を奪うと、コートチェンジし、2連続失点でタイムアウト。気持ちを切り替えて、渾身のカウンターショットが決まるなど同点とした。しかしマッチポイントを先に奪われ、そのまま振り切られた。

第2試合の張本智和(23)も第1ゲームを奪い、流れを引き寄せたかったが、温瑞博(19)に第2ゲームを奪われるなど接戦。第3ゲームを11-4と圧倒すると、第4ゲームを取り切り1勝1敗とした。

第3試合は戸上隼輔(25)が元世界ランク1位の林詩棟(21)と対戦。第1ゲームを連続ポイントでリードするも追いつかれ、逆転を許し9-11と先取された。第2ゲームは11-4で奪い、ゲームカウントを1-1に戻した。第3ゲームでは連続スマッシュで先制したが、中盤で逆転されて、落とすと第4ゲームも奪われた。

後がなくなった日本は第4試合に再び張本が登場し、対する中国も世界1位の王楚欽がコートに立った。第1ゲームは序盤リードされるも、同点に追いつくとそのまま11-7で先取。さらに第2ゲームも11-4で連取すると、第3ゲームは王の反撃に遭うも振り切った。

日本は2勝2敗とし、第5試合は松島と温の同世代対決となった。第1ゲームから手に汗握る展開。第1試合で世界1位に善戦した松島がこの試合でも積極的な攻めを見せ、11-7で先取。第2ゲームは出だしからリードされるとそのまま逃げ切られた。ゲームカウント1-1となり、第3ゲームはチキータで2点のリードを奪うと、一気にたたみかけ、11-6で奪い、60年ぶりの金メダルにあと1ゲームと迫った。そして第4ゲームで3-2とリードすると、温も焦り連続失点。松島が勢いそのままにこの試合を制し、日本に金メダルをもたらした。

試合後、張本は「もちろん勝ったことは嬉しいですけど、まず日本が中国を超えたことを日本が金メダル取ったこと、それに尽きると思うので、もうこの瞬間を10年、10年以上待って、やっと来て、本当にとんでもなく嬉しいです」と興奮して喜びを語った。

松島は「1番で2-0とリードしてる中で、少しの油断だったり、気の緩みが出てしまって(負けて)本当に悔しい思いをしたので、リベンジしようと思って5番で。張本選手が(4番で)勝ってくれたので何とか勝てて本当に嬉しかったです。張本選手が『勝つから待っとけ』っていうふうに言ってくださったので、もう自分は勝つ準備だけしました」。戸上も「本当に最高です。1番、2番と2人とも良い試合をしてくれて、3番でやりやすかったんですけど、僕の実力不足。また頑張りたい」と振り返った。