天敵は?
(東洋産業 大野竜徳さん)
「外来種について考えるとき、もう一つ気になるのが天敵です。ブタクサハムシが日本へやって来たとき、日本にはすでにたくさんの肉食性昆虫やクモがいました。
実際、テントウムシ類やカメムシ類、クモ類など、ブタクサハムシを捕食するさまざまな生き物が確認されています。
では、ブタクサハムシが日本に定着したことで、日本にいた生き物たちが、おっ!新しいご飯が来たぞ、とばかりに利用するようになったのでしょうか。
それとも、ブタクサハムシと一緒に、原産地の天敵まで日本に入り込んできたのでしょうか。
外来種の侵入というと、新しく入ってきた生き物だけに目が向きがちです。
しかし、その生き物が日本に入った瞬間から、食べる、食べられる、競争する、寄生する、寄生される…といった新しい関係が始まります。
ブタクサハムシも、一匹で日本にやって来て、一匹で暮らしているわけではありません。
日本にある植物を食べ、日本にいる捕食者に食べられ、場合によっては寄生性の生き物などとも関係を持つ。
そうした関係の中で、ブタクサハムシも日本の環境に定着していったのでしょう」














