ベネチア国際映画祭で最高賞を競うコンペ部門にノミネートされた塚本晋也監督。公式上映の後、JNNの取材に応じ、戦争を題材にした映画に込めた思いを語りました。

イタリアのベネチア国際映画祭で、金獅子賞を競う部門にノミネートされている塚本晋也監督の「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」。公式上映を終えて、塚本監督がJNNの取材に応じました。

塚本晋也 監督
「日本が戦争のできる国に近づいてるんじゃないかという心配で。もっと強いメッセージ性のある映画を皆さんに観ていただく必要があるんじゃないかなと思って作りました」

映画は、貧困から抜け出すためにベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソンさんの手記が原作で、加害者としての苦悩や帰還後に後遺症と向き合う様子が生々しく描かれています。

塚本晋也 監督
「アレンさんって本当は戦争に行かなければすごくいい人であって。ただ戦争に行くと、どんな人格者でも本当に殺されないためには加害者にならざるを得ないし、そういうことも映画を通して感じてもらえたらなと思いますね」

塚本監督は、世界各地で戦争が起きている今だからこそ、加害者の現実を知ってほしいと話します。

塚本晋也 監督
「戦争の場というのは、こういうものだっていうことを感じていただいて、今の不安な世の中で日本がどうしていくかということを考えていく時に、何かそういう話し合いなり、議論をしていただけたら嬉しいなと」

ベネチア映画祭の金獅子賞は、12日に発表されます。