10年に一度の強い寒波が到来。大分県内では北部・西部・中部の一部に大雪警報が発表され、25日明け方にかけて大雪に警戒が必要です。

午後1時半すぎの日田市中心部。レトロな雰囲気が残る街並みは一面、雪景色となりました。24日の県内はこの冬一番の強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まっています。

24日の夜遅くにかけて雪を伴った風が非常に強く吹き、25日明け方にかけては大雪となるおそれがあります。25日午後6時までに降る雪の量は多いところで山地が20センチ・平地が10センチと予想されています。

現在、中津市・日田市・竹田市・豊後高田市・杵築市・宇佐市・由布市・国東市・姫島村・九重町・玖珠町に大雪警報、12の市町村に暴風雪警報が発表されています。

雪の影響で県内の小・中・高・特別支援学校は11校で臨時休校、198校で終業時間を繰り上げる措置をとりました。

(保護者)「10年に一度と言われているので心配」

(木許裕也カメラマン)「強風によって木が折れて電線に引っ掛かり、建物の屋根が崩れています」

佐伯市では電線にひっかかった倒木の重みで住宅の屋根が損壊。また、別府市では路上の倒木を撤去しようとしていた男性の頭に倒れてきた他の木が直撃し、男性が死亡しました。

一方、大分市のホームセンターでは、大雪に備えようと、駆け込みで灯油を買い求める姿がみられました。

(灯油の購入客)「こんな天気で寒くなるので…と思ったら間に合わなかった、もう降り出した」

取材したこの店では寒波の到来を前に、石油ファンヒーターや湯たんぽといった防寒アイテムの売り上げが急増しているといいます。

(HIヒロセスーパーコンボ明野店・江藤啓介統括店長)「停電に備えて、電気を使わない石油ストーブが人気です。夜中は冷えるので湯たんぽなどを使って、体を冷やさないようにして欲しい」

10年に一度クラスと言われる最強寒波。大分地方気象台は雪を伴った暴風や高波、降雪や路面の凍結による交通障害に警戒するとともに、水道管の凍結などに注意するよう呼びかけています。