アンダーパス内の冠水から車を守る「エアー遮断機」
山内あゆキャスター:
毎週のように注意喚起をしているような気がします。特に最近は、浸水してしまった道路に車が入って動けなくなるということをお伝えしています。
日比キャスター:
まさに8月は千葉県で記録的な大雨となり、冠水で動けなくなった車が多くありました。

千葉市によりますと、市内にアンダーパスが14か所あるうち13か所で冠水。あわせて10台の車が水没し、国道16号のアンダーパスでは、車に乗っていた40代の男性が死亡しました。
冠水した一つのアンダーパス内のカメラが捉えた映像を見ると、午後6時には冠水の様子は見られず、路面は濡れていますが車がまだ通っていました。ところが、2時間後にはカメラ近くにまで冠水してしまっていました。
ただ、このアンダーパスを含め冠水した2か所では、車の水没被害はなかったそうです。

なぜ被害が起きなかったのか。
それには、アンダーパスに入る前に道路脇にある「エアー遮断機」という装置が、冠水被害を未然に防いでいたといいます。
「エアー遮断機」とは、道路脇にある箱が開き、その中から赤い袋のようなものがでてきます。だんだんふくらんでいき、約20秒で遮断機のような物が完成。車の進入を防ぐことができます。

▼エアー遮断機
・アンダーパスの一番低いところが15cm以上冠水することで自動で作動し、約20秒でふくらむ
→運転手の目線に近く、気づきやすい
・(空気でふくらむ)柔らかい材質のため車両を傷つけない
・LED内蔵で夜間でも視認しやすい
大雨の状況下で正しく作動するのか確認した実験では、▼1時間降水量200mm、▼何かにつかまらないと立てない風速30m/sに、耐えられたそうです。
森田 気象予報士:
被害者になることを考えがちですが、実はアンダーパスに入っていくことは、アンダーパス内で車が止まり、後続車の通行を妨げ、新たな危険を生み出してしまう可能性もあるわけです。
したがって、全体のことを考えて行動していただきたいといつも思います。
日比キャスター:
エアー遮断機の作動は15cmが目安になってはいますが、「行けるかもしれない」という過信が大きな事故に繋がりかねません。

「フォーサイト」元編集長 堤伸輔さん:
まずは自分の目で確認することが大事だと思います。
そのうえで、エアー遮断機はすごく効果があると思います。全国の自治体でも設置するところが増えてきていて、危険性のあるアンダーパスや、場所によっては土砂崩れの起こりそうな付近にも設置する動きが出てきています。
まずは、こういうものがあるということを知り、作動していたら決して入っていかないように、ドライバーの方たちは気をつけてほしいですね。
日比キャスター:
いつどこで降るか分からないので、平時からの備えが大事です。
==========
<プロフィール>
堤伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
BS-TBS「報道1930」ニュース解説














