こうした患者との対話時間を確保するため、クオール薬局では最新の機器も導入しています。薬を自動で集める全自動調剤ロボットは、薬剤師1人分ほどの働きをし、調剤時間を5分以上短縮できているといいます。
生み出された時間で、処方箋がなくても健康のことやサプリメントのことなど、様々な相談にのっています。

処方箋なしでもOK! “街の頼れる存在”へ

しかし、街の人からは「(薬局に)フラっと行くことはない」「処方箋を持たずに行くイメージがなくて入りづらい」という本音も。

そこでクオール薬局では、薬局の2階で週に1度体操教室を開いたり、将棋連盟主催のイベントを開催したり、コンビニと併設した店舗を増やすなど、地域の人々が気軽に立ち寄れる工夫を凝らしています。

東京・下町にある「蔵前みどり薬局」も、地域に根差した取り組みで信頼を集めています。

こちらでは月に1回、看護師を招いて無料で育児などの悩みを相談できる「みどりの保健室」を開催。訪れていた3人の子どもを育てる母親は「インターネットとかいろいろな情報がある中でも安心できる。家族のような、親戚のような」と全幅の信頼を寄せています。


他にも、子どもの薬剤師体験など、薬局を身近に感じてもらうイベントも企画。薬剤師の坂口氏は、「病院はフラッとは行けないと思うので(薬を)買わなくても少しグチをこぼすなど、地域の方たちに来てもらうような薬局でありたい」と思いを語ります。