日本の「人の死に場所」の移り変わり

日本における「人の死に場所」は、どんな変化をたどっているのでしょうか。

厚生労働省の統計によると、1960年(昭和35年)は国内の死者数が約70万6500人で、そのうち自宅で亡くなった人は70.7%でした。

ところが30年後の1990年(平成2年)には、約82万人のうち自宅で亡くなった人は21.7%と激減。2005年(平成17年)には、さらに減少して、約108万人のうち12.2%になりました。

▼グラフを見る 自宅での死者数の割合

厚生労働省の統計による

この背景には、日本の医療環境の変化が関連しているようです。

萬生会によると、昭和30年代(1955~64年)ごろまでは診療所の医師が「往診」として、患者の自宅へ出向いて診察し、多くの人が自宅で亡くなっていました。

その後、医療技術が進歩し、外来機能が高度化してくると患者は病院とのつながりを強め、病院で息を引き取るようになります。