IgG抗体の「優位性」はなぜ生まれるのか

大阪大学提供

免疫応答の初期には、IgM抗体が多く産生されます。しかしその後、血中抗体の中心はIgG抗体へと移行し、感染防御において長期間にわたって重要な役割を果たします。

この現象自体はよく知られていましたが、なぜIgG抗体がIgM抗体よりも長く維持されるのか、その仕組みは長らく不明のままでした。

ワクチンの持続効果は、中和抗体を産生し続ける「長寿命プラズマ細胞」の数に依存していると考えられています。

プラズマ細胞は活性化したB細胞から分化し、大量の抗体を産生しますが、その多くは数日から1週間程度で死滅します。

一部のプラズマ細胞だけが骨髄へと移動し、長期間生存して抗体を分泌し続ける長寿命プラズマ細胞へと成熟します。