「最後は人の手で」手荷物預かりの裏側を取材

私たちが預けた荷物は、どのように運ばれていくのでしょうか?ANAの手荷物預かりの裏側を取材しました。
ANAの場合、羽田空港の国内線の離発着数は1日約400便。取り扱う荷物は最大約3万個にもなります。
大量の荷物を迅速にさばくために活躍しているのが、自動で荷物を預けるシステムです。
機械に荷物を置いて搭乗券を読み取り、モニターの画面を操作すると、バーコードの付いた手荷物タグが発行されます。それを荷物の取っ手に付ければ荷物を預ける作業が完了。バックヤードへと運ばれていきます。

ベルトコンベアーで運ばれた荷物は、タグのバーコードをレーザーで読み込み、自動で進路を振り分けられます。1時間に約4000個の荷物が処理され、それぞれの飛行機へ向かいます。

その後、ベルトコンベアーで流れてきた荷物は、手荷物のプロたちが機内に搭載するコンテナへ丁寧に手作業で積み込みます。

一つの仕分け場で2、3便の荷物を処理しているので、積み間違いのないよう一つずつバーコードをスキャンし、人の目で行き先と便の情報が一致するかを確認しているのです。
さらに、積み方にもコツがあります。

グランドハンドリング担当 原嵩太さん
「軽いものを下にしてしまうと重たいものが上に来た時に潰れてしまいますので、重たいものを下に積んで軽いものをどんどん上に積んでいきます。」

まるでパズルのように綺麗に積み上がっていく荷物。
こうして荷物が積み終えられたコンテナはいよいよ飛行機へ搭載されますが、安全運航のため重要なのが飛行機全体のバランスです。指定されたコンテナ番号と搭載位置が書かれた指示書をもとに積み込んでいきます。

グランドハンドリング担当 原嵩太さん
「原則としては貨物を先に搭載して、手荷物を一番最後に搭載しています。そうすると到着地で手荷物を一番最初に下ろすことができます。」

いち早く搭乗客の元へ荷物が届けられるよう、コンテナを積む順番まで徹底されていました。出発5分前に荷物を積み終えることを目標にすることで、定刻通りに飛行機が飛び立っていたんです。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
最後は屋外の作業になりますので、ゲリラ豪雨が来てしまうと作業が一時中断してしまいます。(荒天時に)待ち時間が生まれるのも、こういう作業があるからとご理解いただけるといいと思いますね。

弁護士 八代英輝:
危ない状況になりますもんね。
暑い中、アスファルトのコンクリートで照り返しも強くて頭が下がりますけど、あの最後が自動化できると本当にいいんでしょうね。

落語家 立川志らく:
でも本当に日本の航空会社は丁寧ですよね。ネットを見てると、海外では投げてるようなのがあったり。壊れちゃってるのがあったりね。

航空・旅行アナリスト 鳥海高太朗氏:
これが今まで20分前までで間に合ってたということが、ある意味ミラクルだと思います。今回ターミナルが広くなって30分前預かりになりましたけど、世界的には短いところで45分前とかが多いです。