緊急放流をする場合、ダム管理事務所は可能性が高まった開始3時間前に「予告情報」。
更に、実施が確実になった1時間前に「正式通知」で関係自治体に知らせることになっています。
今回はダム管理事務所から2日午前2時過ぎに予告情報が関係機関に周知されたものの、その後、雨が弱まり、午前5時過ぎに緊急放流の回避が決まったため、北上市が対象地域に避難指示を出すことはありませんでした。

2018年に発生した西日本豪雨では愛媛県西予市にある野村ダムと大洲市の鹿野川ダムで緊急放流が実施され、あわせて8人が亡くなりました。

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(東京大学大学院 情報学環 安本真也講師)
「ダムがあるから自分たちは大丈夫、雨が降っても川は氾濫しないと考えていたんですが、7月豪雨、西日本豪雨の時は、夜中に急激に状況が変わって大雨が降りだしました。明るくなった午前5時に避難指示を出して、消防団が1軒1軒回って、避難をさせた事例がありました」

後日、地元住民を対象にした調査の結果、避難した住民のうちおよそ7割が消防団による直接の声がけによって避難を決めたことが分かった一方で、消防団が来てもすぐに避難しなかった人が全体のおよそ4割いたのです。

その理由は「自宅は浸水しない」「川が溢れるとは思っていない」といったものでした。

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(安本講師)
「ダムがあったとしても緊急放流が起こりうる。そして、その後に氾濫する可能性がある。川が氾濫する可能性があることを認識するということが大事だと思います」