劇団新派の俳優・水谷八重子(みずたに・やえこ、本名・松野良重)さんが8月28日に都内の病院で肺炎のため亡くなったことを31日、松竹が発表しました。87歳でした。
葬儀・告別式は近親者で執り行い、後日お別れの会を開く予定だということです。
訃報を受けて、水谷さんと“盟友”である俳優の波乃久里子さんが追悼コメントを出しました。
▽▽▽ 波乃久里子さん・コメント全文 ▽▽▽
おねえちゃまに初めて出会ってから66年・・・家族よりも長く本当の姉妹のようにたくさんの喧嘩もしました。
なのに一旦舞台に上がると阿吽の呼吸・・後にも先にもこれはおねえちゃま以外にはいないと思ってます。
初めて先生(八重子さんのお母様)にあった時、天女のようなその美しさに驚いたけど、最後におねえちゃまの顔を見た時さすが先生の娘・・・本当に美しかった。
面と向かって一度も言ってないかも知れない「お疲れ様でした。本当にほんとうにありがとう・・」
波乃久里子
△△△ 以上 △△△
~水谷八重子さん・プロフィール~
父は歌舞伎俳優の十四世守田勘弥、母は新派の初代水谷八重子。昭和30(1955)年8月に、歌舞伎座の新派公演にて水谷良重の名で初舞台。同時に歌手デビュー後、舞台、映画、テレビに幅広く出演し活躍。平成7(1995)年、二代目水谷八重子を襲名し、劇団を牽引する。『滝の白糸』『日本橋』『婦系図』『鹿鳴館』『太夫さん』『寺田屋お登勢』『残菊物語』『京舞』など新派の古典で魅力を発揮する一方、名作喜劇『三婆』、山田洋次監督の脚本・演出『麥秋』『東京物語』『家族はつらいよ』などの新作、横溝正史作品『犬神家の一族』『八つ墓村』でも新たな一面を見せた。
また、朗読劇『大つごもり』の主催やライブ活動など、多彩な活動を展開してきた。昭和53(1978)年に『滝の白糸』『祇園の女』で菊田一夫演劇賞、昭和63(1988)年に『佃の渡し』『京舞』で松尾芸能賞大賞、平成4(1992)に『佃の渡し』で芸術選奨文部大臣賞、芸術祭賞、都民文化栄誉章、平成13(2001)年紫綬褒章、平成21(2009)年旭日小綬章、令和5 (2023)年港区名誉区民。
初代八重子や花柳章太郎の芸を受け継ぎ、新派の情緒や伝統を守りながらも自身の個性と才能を生かした舞台で、多くの観客に感動を与えた。
最後の舞台は、令和7年2月南座 二月新派喜劇公演『三婆』富田駒代。
(『松竹(株)演劇広報宣伝部 興行宣伝室』より)
【担当:芸能情報ステーション】














