沖縄県知事選挙に立候補している現職の玉城デニー候補の陣営が、街頭演説の最中に「人殺し」などと執拗なヤジを浴びせられ、活動を妨害される事案が相次いでいるとして、31日、沖縄県警に警備強化を要請しました。

要請したのは、玉城陣営「県民とともに歩む会」事務局長の山内末子県議、新垣邦男事務総長や仲山忠克弁護士らです。

那覇市おもろまちで29日に行われた街頭演説の際、沖縄県警が現場で警備にあたっていたにもかかわらず、動画配信者が玉城候補や応援弁士の挨拶に支障を来す距離から大声を出したり、身体接触するトラブルが発生したことなどを指摘し、警備の強化を求めたということです。

要請後、仲山弁護士は、街頭での選挙運動に対するヤジは憲法で保障された「表現の自由」の範囲内だとしたうえで、「一定限度を超えると選挙の自由妨害や名誉毀損といった事態が生じる。現在の(玉城陣営に行われている)妨害は選挙の公平性を害し、単なる妨害ではなく、選挙の自由妨害で公職選挙法違反であると申し入れた」と要請の理由を説明しました。

山内県議は、「選挙ではとても大事にしている『県民との触れ合い』ができなくなっている。行動が制限されているということは、それこそまた選挙の妨害になっているということも踏まえて、とても由々しき問題」と懸念を示しました。

要請に対し警察は「人員の問題で難しい面もあるが、現場で問題が生じないように対応したい」と回答したということです。また、警察から「自主的な警備を強化」するよう助言を受けたことから、玉城陣営は今後、陣営として可能な警備を実施するとしています。