「全員を死刑にしたかった」立ちはだかる司法の壁

事件後、男3人全員の死刑を求めて署名活動を始めた富美子さん。利恵さんの5年目の命日まで活動を続け、33万人余りの署名を集めました。

大石:署名活動をするにあたって、いろんな壁も感じたと思います。それはどんな壁なんですか。司法の壁なのか、世論なのか。

磯谷さん:一番大きかったのはやっぱり「司法の壁」ですね。だから私は被害者1人でも凶悪な事件になると死刑判決が出るよと残してあげたかったんです。そしたらその判決とともに、娘が生きてるのを感じることができるかなって思ったんですけど、やっぱりとっても難しくって。今の司法制度自体に疑問はすごくあります。

大石:当時、永山基準というのがあって、殺害された人が2人の場合に死刑というような、厳格な基準ではないんですがそういった基準があって、その中で被害者が1人なので、これは死刑に値しないのではないかというような流れは司法にありましたよね。

磯谷さん:そうですね。それを破りたかったんですよね、本当は。全員を死刑にしたかったんで。