「ミャンマーに帰す」という脅しが持つ真の恐怖
外国人労働者たちを最も苦しめたのは、「ミャンマーに帰す」という言葉だったという。
7月に脱出した19歳~30歳の女性たちは口々に、この言葉が一番つらかったと訴えている。
通訳を介した取材で、彼女たちは自分たちが背負っている過酷な背景を明かした。「ミャンマーにいる家族の生活を支えるために日本へ出稼ぎに来ている。日本へ渡航するための資金は、親戚から借りられなければ利子の高い闇金に頼らざるを得ず、多額の借金を抱えているケースが多い。ミャンマーの家族は仕送りがなければ生活が成り立たない」(通訳)
そのような状況下で、「理解できないなら帰れ、みんなまとめてミャンマーに帰してやるから。インドネシア人でもベトナム人でもお前らの代わりくらいすぐにいる」「仕事をする気がないなら帰す。ほら、今すぐ帰してやるから」と宣告されることは、本人だけでなく家族の生存権をも脅かすプレッシャーになると通訳は代弁する。
さらに父親は、「在留カードを出せ、お前の在留すぐ取り返してやるから」と、在留カードやパスポートを取り上げると迫る発言も繰り返していたという。
特定技能外国人のパスポートや在留カードを本人の意思に反して取り上げることは、特定技能基準省令で明確に禁止されている。また、「仕事ができない」という曖昧な理由で途中で解雇することも労働基準法で禁じられている。














