大谷翔平選手(28)が所属するエンゼルスは24日(日本時間)、アート・モレノオーナー(76)が球団売却するための調査を終了し、2023年以降も所有権を継続すると発表した。

2023年シーズン終了後、FAとなる大谷の去就にも影響を与える球団売却の話題だったがモレノオーナーは「私たちにはやり残した仕事があることが明確になった。ワールドシリーズ チャンピオンシップをファンに戻すという目標を達成したいと考えています。」と球団売却中止の理由を説明した。

エンゼルスは2022年8月に球団売却などを検討する手続きを開始したと発表。米メディアによると球団売却額は最低でもメジャー史上最高額となる25億ドル(約3265億円)。これまでにNBA、ウォリアーズのオーナーを務めるジョー・レイコブ氏が買収に関心があることを認めていた。モレノオーナーは売却の交渉を続けていく過程で「私の心はエンジェルスと共にあり、ファン、選手、従業員と別れる準備ができていないことに気付きました」と話した。

このシーズンオフには去年15勝をあげたドジャースのT.アンダーソン投手(33)など積極的な補強を行い、米メディアが発表した補強ランキングでは7位に入った。2014年以降、ポストシーズン進出のないエンゼルスが今季は巻き返しをはかる。そして、2023年シーズン終了後にFAとなる大谷の去就にどのような影響を与えるか、今後の動向が注目される。