24日からこの冬一番の強い寒気が流れ込み、全国的に「10年に1度」というレベルで気温が低くなる見込みです。最大限の警戒が必要となります。

10年に1度“最強寒波”24日 都心も積雪か

フライパンの上で焼かれる生卵。"目玉焼き"のように見えますが…

生卵がおよそ3分で凍結。23日、日本で最も寒かった北海道陸別町では、マイナス30.4度を観測しました。

喜入友浩キャスター
「23日の午後9時をまわりました。東京・有楽町駅前です。冷えています。冷たい風も吹き始めました。手元の温度計で6度を下回っています。体が芯から冷えます」

今シーズン最強の寒波。全国的に“10年に1度”レベルの低温となる見込みで、24日は東京23区でも夜から雪が降り、うっすら積もる可能性が出てきました。23日夜、都内のうどん店では…


「あたたかいです、おいしいです。寒くて、カレーうどんがあってそれで入った。

ーー24日、以降雪の可能性がありますが?


「あさって大阪に行かないといけないので、新幹線とかが心配」

ホームセンターの灯油売り場には行列ができていました。


「『あすから寒波』って言われたので、寒さだけはどうにもならないので」

積雪に備えてスコップや融雪剤などの売上げも伸びているそうです。


「4~5年前に1回すごく降ったときがあって、電車止まるくらい降っていた。そうなったら困る」

気象庁と国土交通省は23日午後、緊急の呼びかけを行いました。

気象庁の担当者
「東北地方から九州南部の広い範囲で警報級の大雪が予想される」

国交省の担当者
「立ち往生に警戒が必要ということもあるので、大雪の場合、不要不急の外出を控えていただきたい」

日本海側では降雪が強まり、短時間に積雪が急激に増えるおそれがあります。

2022年12月、新潟県柏崎市では記録的な大雪により、国道で最大約800台が立ち往生。今回もこのような交通障害に警戒が必要で、北陸地方整備局などは大雪が見込まれる場合、高速道路と国道を同時に通行止めにする可能性もあるとしています。

10年に1度の"最強寒波"警戒のポイントは?


24日からやってくる今季最強の寒波。全国的に「10年に1度」というレベルで気温が低くなる見込みです。今後の見通しについて気象予報士・國本未華さんの解説です。

気象予報士・國本未華さん:
今回の寒気ですが、かなり雪の量が多くなりそうです。特に東北南部から北陸では1メートル以上降るおそれがありますが、さらに北陸の西部から山陰、近畿にかけても大雪になりそうです。こういった西日本の太平洋側、普段雪の少ない地域でも積雪の心配が出てきています。

特に降り方が強まるのが24日の夜からです。午前中は雪の強い地域は多くなくても、夕方以降、夜にはどんどん活発な雪雲がかかるようになってきそうです。こういった雪雲がかかると、短時間で一気に雪の量が増えて身動きが取れなくなるような、車の立ち往生も発生する危険性があります。

▼予想降雪量(24日夕方~25日夕方 いずれも多いところで)
北陸・東北・関東甲信・近畿・中国 60~90センチ
東海・北海道 30~60センチ
四国・九州 10~40センチ

風も非常に強いということで見通しも悪くなりそうです。24日の夜以降、徐々にピークを過ぎたとしても、まだ日本海側を中心に雪が降り続いてどんどん雪の量が増えていくおそれがあります。

小川彩佳キャスター: 
今回、記録的にかなり強い寒気なんですよね。

気象予報士・國本未華さん:
そうなんです。平地でも大雪となる目安の寒気が24日の日中から夜にかけてどんどん流れ込んでくる見通しです。24日の夜から25日の午前中が特にすっぽり強い寒気の中ということで、太平洋側でも水道管の凍結などには十分な注意が必要になってきそうです。

特に冷え込みの底となるのが水曜日(25日)の朝です。北日本は氷点下10度以下というところもあり、鹿児島でも氷点下です。東京は24日の夜ににわか雪ありそうですが、これでうっすら積もる可能性があり、それが25日の朝に凍結するおそれもあります。

小川彩佳キャスター:
通勤通学の時間帯、気をつけていただきたいですね。また雪が普段降らないようなところでも降雪の可能性があるということですから、備えを万全にお願いします。