JFL・FC神楽しまねの運営会社(島根県松江市)が経営難に陥り、リーグ残留の可否が継続審議となっていた問題で、JFLは23日に理事会を開き、FC神楽しまねの今シーズンのリーグ参加を認めないことを決めました。

JFL 加藤桂三 理事長

「支払い関係については、一切実行されなかった。チーム改革について具体的にどうしていくかは示していただけなかった」

JFLは23日に理事会を開き、FC神楽しまねのリーグ残留可否について審議し、今シーズンのリーグ参加を認めないことを決めました。

FC神楽しまねの選手と運営会社との間に亀裂が生じたのは昨シーズンの途中。

2022年7月、運営会社の「松江シティFC」は経営難のため、選手やスタッフおよそ50人の給料が未払いとなっていることを公表。会社は2017年の設立当初から、債務超過を繰り返していたといいます。

こうした中、今シーズンのリーグ参加についてJFLは、再建計画の提出を求めるなどし、審議を続けてきました。

そして23日、理事会は、現在においても給料などが支払われていないことを重くみて、今シーズンのリーグ参加を認めないことを決めました。

運営会社・松江シティFC 久保田俊也 取締役総務部長

「残念ではありますし、また応援していただいていたサポーター、ファンクラブの方々、スポンサー様に対して本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」

FC神楽しまねはシーズン終了後、実信監督が退団したほか、主力選手も次々と退団。23日現在の所属選手はわずか8人です。

運営会社では今後役員会を早急に開き意見を聞くことにしていて、久保田取締役総務部長は個人の感想として、「もう一回、地に足を付けて地域のみなさんと島根のサッカー文化を途切れさせないようにしたい」と話しました。

FC神楽しまねの不参加が決まったJFL。今シーズンは15チームで戦うことになります。