事故を未然に防ごうという取り組みです。岡山市中区の物流会社がトラックの運転シミュレーターを導入。社内での事故率を大幅に減らす実績を上げています。

(甲野良輔キャスター)
「シートからの振動やハンドルの振動が、実際にトラックを運転しているようです」

物流業のOkaSyoが導入した運転シミュレーターです。

OkaSyoのドライバーが開発に携わり、ハンドルやペダルの操作感など実際の運転環境を再現しています。導入した背景には…

(OkaSyo広報課 小林綾花さん)
「当社は未経験の入社が6割を占めているというところで、実際に大型車で実車で練習する前に、シミュレーターでこういった車両の動きをするなど、イメージをつかみながら、より早く習得をしてもらえるというところで活用しています」

普通車に比べ死角が広く、内輪差が大きいことにより交差点での巻き込みが起こりやすい、トラック特有のいわゆる“ヒヤリ・ハット事例”も再現。

細い路地を通るパターンを見せてもらいました。

(岡崎凌太さん)
「こういう家が出っ張ったところがあったりするので、ウイング(荷室)に当てないように」
Q.実際のトラックを運転するような感覚ですか?
「一緒ですね」

「左に曲がるんですけど、後ろの電柱におしりを振って当たらないように曲がったりとか」

OkaSyoによりますと特に事故が多いというのは「バック駐車」で、複数のパターンをシナリオ化しているということです。

Q.駐車の時はかなり気を使いますか?
(岡崎凌太さん)
「軸を意識して常に運転しています。実際にトラックに乗ると、こういった場面がめちゃくちゃ多いので、練習してよかったと思います」

シミュレーター導入後7か月間の事故率は、前の年の同じ時期と比べて26.8%減少、特に新人ドライバーの事故は38.5%減ったということで、安全意識や技能の向上に貢献しているといいます。

(小林綾花さん)
「シミュレーターは数字にも出ているように、直結しているなというところがあるので、当社の事故撲滅だけではなくて、今後は他社のみなさんだったり、物流業界全体の事故撲滅にもあわせて取り組んでいけたらと思っています」

OkaSyoでは、シミュレーターの導入で、トラック運転の経験がない人の抵抗感も減らし、業界の人手不足解消にもつなげたい考えです。