鳥取大学医学部附属病院は23日、全身の皮膚の40%という広範囲に重いやけどを負った2歳未満の男児に対し、男児本人の皮膚から培養して作った表皮を貼り付けるなどして、救命に成功したことを発表しました。この治療法での幼児の広範囲熱傷の治療例は、国内初ということです。

患者は2022年12月上旬、熱湯により、顔面、頸部、前胸部、腹部、右上肢、右下肢にやけどを負った鳥取県内の2歳未満の男児。

通常のやけどの治療では、患者自身の他の部位から皮膚をとって、やけど部分に移植したり、「スキンバンク」と呼ばれる、亡くなった人から提供を受けた皮膚を移植したりします。