戦闘の長期化で悪化する心の傷 軍人・民間人の自殺未遂が増加

ドローン攻撃による、民間人への被害も拡大している。

8月、ウクライナ国家警察が公開したのは、ドローンが野菜売りの男性を追い回した末に、爆発する瞬間の映像。

野菜を売っていた男性
「持っていた2つのニンニクをドローンに見せました。『ここには野菜しかない』と知らせたのに追いかけてきたんです」

男性は脳震とうを起こし、足や背中も負傷した。

ウクライナの発表によると、侵攻開始以来、ロシアによるドローン攻撃で民間人967人が死亡、約7000人が負傷している。

ロシアの侵攻開始から4年半が経ち、いまだに出口の見えない戦争。

国立リハビリテーションセンターで治療に携わる医師は、7月から軍人や民間人の自殺未遂が増え始め、人々の心の傷が悪化していると指摘する。

国立リハビリテーションセンター オレフ・ベレズク医師
「過去の戦争では、開戦から5年6年と経つにつれ、自殺未遂や死にたい思いを抱える軍人や民間人が著しく増えることがわかっています。継続的な緊張と、アドレナリンなどの過剰分泌による疲労が心身のエネルギーを枯渇させてしまうのでしょう。私たちにとって、これは新たに大きな課題になりつつあります」