運営の厳しさと「9年の経験」――幸せに繋がらない譲渡はしない

オープン10年目ですが、振り返るとカフェの運営は決して楽ではありません。主な売上げはカフェの利用料で、そのほとんどが、猫のごはん代など必要経費として消えていくといいます。

佐藤店長
「大変な時、力になってくれるのは常連の皆さんです。本当に助けられています。猫たちのためにも、利用者を増やしていくことが課題ですね」

大変な面が多い一方、これまでに培った経験は大きな糧になっています。

佐藤店長
「相談にはきちんと答えられるし『相談してよかった』と言われることも多いです。9年間ずっとやっているので…、経験や見聞きしたことも話せることが自分の強みです」

また、猫たちにはこんなお願いをしています。

佐藤店長
「猫たちにも『頑張ってね』と言っています。『寝てるだけじゃ良さがわからないよ。接客してね』って​」

しかし、これが猫本来の姿。好きな時に遊んで、好きな時に眠って…この光景が見られるのは幸せに過ごせているからこそ。ありのままの姿を見てほしいと佐藤店長はいいます。

カフェを始めてからは、1泊以上の遠出はできなくなるなど、生活上の制限はありますが、「好きなことをやっているので苦ではない」と話します。

ネコのしっぽ 佐藤真理店長
「世話はすごく大変だけど、いつも笑わせてもらっています。大変さを吹き飛ばすくらい満たされるし、頑張ろうと思えます。この子達の面倒は、最後まで責任を持ってみるので、引き際も見据えています。60歳を過ぎたら新しい受け入れはせず、自分が責任を持てる範囲でやっていこうと考えています」

「ここにいるだけでこの子達は幸せ。だから幸せに繋がらない譲渡はしない」猫たちへの深い愛情と命を守る覚悟。それは猫たちを大切に想うからこそです。

命ある生き物として大切にしてくれる、そんな家族と巡り合えるように…。カフェでは猫たちが温かい出会いを待っています。