10年に1度とされる「最強寒波」。近畿では、真冬の嵐に注意が必要です。気象庁などによりますと、雪は火曜から水曜にかけて山地で50~70cm、平地でも20~40cmの予想で、水曜から木曜にかけても山地で30~50cm、平地でも20~40cmの予想です。

1月24日の火曜日からも道路などに通行止めの可能性があり、国交省近畿地方整備局は、24日午後から、以下のポイントで大雪による通行止めの可能性があると注意を呼び掛けています。

・北陸自動車道 米原IC~武生IC
・舞鶴若狭自動車道 敦賀JCT~小浜IC
・国道8号 滋賀県米原市~福井県越前市
・国道27号 福井県小浜市~敦賀市
・国道161号 滋賀県高島市~敦賀市

2021年12月に近畿でも記録的な大雪に

昨シーズンの記録的大雪

 2021年12月には、数年に一度クラスの強い寒気が流れ込んでいる影響で、近畿北部では記録的な大雪となり、車の立往生など交通に大きな影響が出ました。観測された最大の積雪は、滋賀県高島市今津で77cm、兵庫県朝来市和田山で74cm、滋賀県彦根市で73cm、京都府舞鶴市で71cmで、いずれも12月の観測史上1位を記録しました。

 交通にも影響が出ました。滋賀県彦根市の国道で大型トラックが走行できなくなり、一時2km以上にわたって後続の車が立往生しました。

 (ドライバー)
 「兵庫まで行かないとダメなんですが、お客さんが待っているんですけれど、慌てたってしょうがないし」

 また近江鉄道の彦根駅~ひこね芹川駅間で線路の点検などのために試運転をしていた車両が雪に乗り上げて脱線。ケガ人はいませんでした。

 影響は高速道路でも出ました。2021年12月27日には、名神高速道路の八日市IC~一宮ICで上下線とも通行止めとなり、北陸道でも一部通行止めとなりました。

 また東海道新幹線が雪のため徐行運転を行い、新大阪駅発の下りが最大90分ほど遅れてたほか、JR西日本は北陸線・近江塩津駅~琵琶湖線・野洲駅間で終日運転を取り止める事態となりました。