9年の歳月をかけて造られた廃隧道

石井さんが惹かれた本の一文「人寰超脱の勝區なり」を求めて、さらに進むと…

(道マニア・石井あつこさん)
「浮世離れした名勝と書いてあったが、確かにここは名勝であるというのは間違いないですね。大正時代の案内記にあったってことは、沢山の人が訪れていたんでしょうね」

「正文寺」と書かれた石碑が立っており、眼下には山や昔ながらの風景が広がります。石碑を見ながら…

(道マニア・石井あつこさん)
「正文寺の高僧が造った、みたいな意味合いかな。裏面にも文字がある。(和田町)中三原村切り抜きという道を弘化の時代に9年かけて造った、みたいな意味。それを記念してここに石碑が建立されたんじゃないかな」

さらに、「“抜き”というのは、隧道を指す文献をいくつか読んだことがある。通ってきた参道の隧道が“切り抜き”の可能性が高い」と続けます。

続いて、入口の反対側にもあった隧道を見に行くことに。

(道マニア・石井あつこさん)
「さっきの隧道より天井が低く、中でカーブしている。造られたのは1800年代の中盤。200年近く昔の道なのに、今も通行できる状態で残っている」

残念ながら正文寺には普門寺に関する資料が残っておらず、詳しい人もいないそうですが、かつて普門寺に安置されていた観音様は約40年前に修復され、今も正文寺に奉られているとのこと。

2026年3月に12年ぶりの御開帳があるそうで、観音様にお参りすることができます。

CBCテレビ「道との遭遇」2026年1月27日(火)午後11時56分放送より