なぜ早計?
(東洋産業 大野竜徳さん)
「でも、なぜ同じセミなのに、年によって多い、少ない、の感覚が変わり、今回のようにミンミンゼミがついに都会進出か、と考えるのには早いのでしょうか。
その秘密の一つが、セミの長い幼虫時代です。私たちが夏に見るセミは、セミの一生のほんの一部分。
卵から孵化した幼虫は土の中へ入り、植物の根から汁を吸いながら成長します。そして何年もの地下生活を終えて、ようやく地上へ出てきます。
つまり、今年の夏に鳴いているセミは、今年の春に生まれたわけではありません。何年も前の夏を、土の中で過ごしていたのです。
だから、ある年のセミの傾向の原因を、今この瞬間にいるセミだけで判断するのは難しい場合があります」














