これまでに支払った借地料は34億円以上。鳥取県米子市の市役所本庁舎の借地問題について、市は、敷地の一部と別の市有地とを、等価交換することで地権者と大筋で合意に至ったことなどを市議会に報告しました。

1980年から続く本庁舎敷地の借地契約。

敷地全体の8割以上が借地で、今年度の賃料はおよそ6500万円。

これまでに支払った総額は、34億円を超えています。

2025年7月。市は、本庁舎敷地の一部と別の市有地とを等価交換し、残りの敷地は、契約が終わる2040年11月に市が買い取る方針を議会に報告。

等価交換の対象となるのは、山陰歴史館裏にある旧庁舎敷地の一部と万能町駐車場のあわせておよそ5100平方メートルです。

この日の市議会総務政策委員会で、市は、地権者と大筋で合意に至ったことを報告。また、この土地の評価額については、諮問した財産評価審議会から答申を得たとして、仮契約などの事務手続きを進める考えを示しました。

これに対し、委員会では、市民への説明のあり方を巡って議論が交わされました。

米子市議会総務政策委員会 松田真哉市議「仮契約までに議会、市民の方にどういう状況・条件なのか示すのが筋だと思うのですが、その辺りはせずに仮契約っていくんですか」

米子市 足立聡 総務部次長「(借地解消に向けて)経済合理性があるという点から、この建物を長寿命化改修するにあたっては、借地をまず解消しないといけない。買取が出来る状況にしないといけない。それを長い間、議会とやり取りをしている中で、その部分については私たちは理解を得ている状況と考えています」

一方、交渉段階での過度な介入は、控えるべきとの意見も上がりました。

米子市議会総務政策委員会 渡辺穣爾市議「最後の詰めで間違えると、またもとに戻ってしまう。だから、私はナーバスな問題と相手の事情を考えれば、この時点で仮契約のとこまでいくことについて、議会がどうこう言うのは控えた方が良いと思う。ただ議案となってからは審議、議決ですからきちっとやっていかなきゃいけない」

長年の懸案解決へ向け、市は9月開会の市議会に関連議案の上程を目指し、手続きを進めるとしています。