2027年3月のリニューアルにあわせ、長崎市は原爆資料館の展示内容について見直しを検討しています。これに対し市民団体は、8月19日に最終案として示された解説パネルの原稿案を見直すよう申し入れました。

申し入れを行ったのは、「世界に伝わる原爆展示を求める長崎市民の会」です。

長崎市は、展示パネルの原稿で、旧日本軍による中国・南京での加害について、現在の「大虐殺事件」という記述を、多くの教科書に倣い「南京事件」に変更する案を示し続けていて、最終案でも更新しませんでした。

市民の会は、海外メディアから「加害の歴史と向き合っていない」という批判的な意見が寄せられているとして、最終案の見直しを申し入れました。

世界に伝わる原爆展示を求める長崎市民の会の崎山昇さんは「(戦争の)被害者だったという認識を持っている人たちは被害者にならないようにしなければならないと思うわけですよ。そのために例えば核兵器を持たないといけないとか。原爆被害だけでなく日本がどのような加害を行ってきたのかということもきちっとここに来た日本の若い人たちが理解できるような展示にしないといけないんです」と話しています。

これを受け、長崎市平和推進課の原賀哲郎主幹は「海外のメディアの取り上げっていうのはここ最近いくつか見てますので、そういったところも含めて検討する必要はあるのかなという風には思います」と話しました。

長崎市は10月以降に行われる原爆資料館運営審議会で、確定した「最終原稿」を示す予定としています。