語られなかった歴史と、語れなかった思い

一方で専門家は、帰国できた開拓団の人たちは満州に関して多くを語りたがらなかったと指摘します。

満蒙開拓平和記念館 寺沢秀文 館長:
「侵略の加担者だったことを戦後帰ってきても自慢して周りの人に語ることはしたくはなかった。行った人にとっても不都合な歴史で、戦後あまり語られることのない歴史だった」

帰国後、2人の娘を育てあげた早川さんも実はこれまで満州での体験を家族に語ってきませんでした。しかしそれは、いわゆる罪悪感からではありません。

早川豊美さん:
「もし、残留婦人や残留孤児が元気でいたとしても、話したくない。思い出すと涙がでる」