夏休み中の子どもたちが裁判の世界を体験する「子ども模擬裁判」が17日、長崎地方裁判所で開かれ、小学5・6年生27人が裁判官や弁護士などの役割を体験しました。

実際の法廷で「模擬裁判」

子どもたちが訪れたのは、普段、実際の裁判で使われている長崎地方裁判所の法廷です。

「子ども模擬裁判」は、子どもたちに裁判の制度などについて知ってもらおうと、長崎地方裁判所が毎年この時期に開いているもので、今年は小学5・6年生27人が参加しました。

子どもたちは裁判官、裁判員、検察官、弁護士の4つの役割に分かれ、「強盗傷害事件」のシナリオに沿って模擬裁判を体験しました。

本物の裁判官による解説も交えながら、裁判の流れを学びました。

証人尋問で目撃証言を追及

模擬裁判では、弁護側が検察側の証人に質問しました。

弁護士役の子どもが、犯人の男が黒いサングラスとマスクをしていたことを確認したうえで、「それなのになぜ、その男がここにいる被告人だと言えるのですか」と尋ねると、証人役の子どもは答えに詰まる場面もありました。

検察側の証人による目撃証言の曖昧な点を指摘した弁護側。

子どもたちは、証言だけでなく、それ以外の証拠も踏まえて判断しました。

そして、裁判官・裁判員役の子どもたちが出した判決は――。

「主文、被告人は無罪。それではこれで閉廷します」

「もっと弁護士になりたい」

模擬裁判を終えた子どもたちからは、裁判に関わる仕事への関心を深めたという声が聞かれました。

弁護士役を務めた小学5年生の永田創さんは、「実際に弁護士の仕事を体験して、もっと弁護士になりたいと思えるようになった」と話しました。

また、裁判官役を務めた小学5年生の豊岡愛望さんは、「裁判官とか裁判員は、話している細かいところで無実か有罪かが分かるのがすごいと思った」と話していました。

このほか、裁判や法律についてのクイズも行われ、参加した子どもたちは、裁判所や法律について理解を深めました。