コンセプト「木の温もり」は喪失…異例の修繕方法と行政の説明責任

放送から4か月…事態が動いた。

札幌市のホームページ
「中央区複合庁舎にて、改善工事を行うこととなりましたので、お知らせいたします」

先月、札幌市はようやく複合庁舎の改善工事の計画を発表したのだ。調査員は、再び担当者を直撃した。一体、どう直すというのか?

札幌市区役所整備担当課 小原靖訓課長
「めくれている部分だけをカットして、アルミの複合板を設置し、押し縁で固定する」

元の木材シートは剥がさず、木目模様のアルミ板を上から覆いかぶせるというのだ。

庁舎のコンセプト「木の温もり」は失われることになる。

では、そもそも、なぜ建築のプロが、ガラス内側の過酷な熱を見抜けなかったのか?

札幌市区役所整備担当課 小原靖訓課長
「『大丈夫だろう』という判断で、想定以上の温度になった」

熱の影響は想定していたが、見通しが甘かったという。

1年以上も公表を控えていたことについては?

札幌市区役所整備担当課 小原靖訓課長
「『異変が異変が生じている』と公表の仕方もあったと今は考えている」

改善工事は、来週月曜日から始まり、来年8月末まで続くという。今回の事態を、札幌市のトップはどう受け止めているのか?

札幌市 秋元克広市長
「市民に大変ご迷惑をかけている状況。どういう点が不具合だったのか、今後の市有施設の整備などに活かせるか、しっかり検証をしていきたい」

全額事業者負担で改善される新庁舎だが、真に問われているのは費用ではない。

市民の財産を管理する行政の姿勢と説明責任が厳しく問われている。