■途絶えゆく被爆者の声。次世代へ繋ぐ「現実」
現在は6人の被爆体験を伝承しています。
ただ、6人のうち現在も生きているのは、笠岡さんを含め3人だといいます。
原爆投下から81年。
厚生労働省によりますと、被爆者の平均年齢は2026年3月末現在で86.66歳と、87歳近くに達しています。
当時を知る世代が減り続ける中、戦争の記憶の継承は大きな課題です。
「被爆者が誰もいない時が遠からず来る。私は被爆者の証言が一番大事だと思っている。『伝えていく活動でできるだけ多くの人に知ってもらって、それを繋いでいくように調べたり考えたり活動したりするということをしてください』というようなことも言う」
松野さんが被爆体験を語った寺院には、孫で小学2年生の陽之(はるゆき)くんも訪れ、耳を傾けていました。
「私が話をするというので『一緒に行こうか』と。きょうはよく聞いてくれたと思います」
Q.話を聞いてどう思った?
(松野さんの孫・陽之くん)
「絶対に戦争は起きては駄目だと思いました」

(松野さん)
「またこれから、この次の世代に頑張ってもらわないといけないことなので、少しずつお話しできたらいいなと」
伝承者の重要性は、年を追うごとに増しています。

「広島で起きた悲惨な出来事は、決して昔話ではない。今、自分たちの現実として考えていかなければならない。被爆者の思いを伝えていくことで、まったく戦争が自分たちに関係ない、絶対に起こらないという確信などどこにもないということを伝えていきたい」と、松野さんは語ります。














