新型コロナの感染症法上の位置づけがこの春にも「5類」に引き下げへ。3年に及んだコロナ禍は新たな局面をむかえることになります。

(岸田総理)「この春に新型インフルエンザ等感染症から外し、5類感染症とする方向で専門家に議論してもらいたい」

新型コロナの感染症法上の位置づけについて、岸田総理は春にも現在の「2類」から「5類」に移行する方向で検討を進めるよう関係閣僚に指示しました。「5類」に移行すれば段階的に医療費やワクチン接種費用などの公費負担が縮小され、自己負担への移行が検討されます。また、屋内でのマスク着用についても見直される方針です。

5類への引き下げに県民は「5類に下げるのはいいが、医療補助はして欲しい」「結構苦しくて夏もマスクをつけると思ったら、いつか外れたらいいなと」「私みたいに70歳を過ぎて持病があるとマスクを外す勇気はない」

一方、感染症の専門家は5類にスムーズに移行できるのか疑問を呈します。

(大分大学医学部微生物学講座・西園晃教授)「5類に落とせば医療費・検査・全数把握などの問題がすべてクリアされて行わなくてよくなるし、医療費は患者さんに払ってもらう、そういったことが一夜にして転換できるのかどうか。意識の問題で『明日から5類だから何も心配なく、普通にしなさい』と言われてもみんなそうは思わないのでは」