寒さが増すこの時期に、最盛期を迎えるのが「手延べ麺づくり」です。この手延べ製法でつくる「うどん」を多くの人に知ってもらおうという体験キットが、浅口市で開発されました。

(谷口笑子キャスター リポート)「手延べ製法でつくられたうどんが、ずらりと並んでいます。今でも伝統的な製法でつくられているということです」


江戸時代末期から続く「手延べ麺」の産地、浅口市鴨方町です。かも川手延素麺では、約50年前からうどんを生産しています。

弾力があり、なめらかな食感が特徴の手延べうどん。しかし、世間ではうどんといえばまだまだ「手打ち」のイメージが強いといいます。

「手延べうどんの魅力を多くの人に知ってほしい」と生まれたのが「極めろ!手延べ職人への道」体験キットです。


(かも川手延素麺 藤原雅美 専務)「こういった形で体験もできますし、最後のばして食べることもできるので、そうすれば身近に感じていただくことができるのではないかと思ってつくりました」

麺の生地は、棒についた状態で届き、2人1組で作業を行います。

(谷口笑子キャスター リポート)「では、実際に体験させていただきます。延びる!」

キットで体験できるのは、麺を引き延ばす「小引き(こびき)作業」と、麺をほぐす「門干し(かどぼし)作業」。初めてでも、作り方が書かれたしおりや動画を見ながら気軽に楽しめます。
ー簡単に家でも体験できるのが嬉しいですよね

(かも川手延素麺 藤原雅美 専務)「そうですね。これぐらいでしたら小さいお子さんも楽しんでいただける工程かなと思っております」

後継者不足により、生産者の数が減っている鴨方地域。新たなアイデアで地元産業の活性化をと意気込みます。

(かも川手延素麺 藤原雅美 専務)「どうしても『手延べ』というとそうめんになってしまいますし、うどんというと『手打ちうどん』とか『さぬきうどん』になってしまうので、『手延べ』と『うどん』という言葉がひとつになるように、どんどんPRしていきたいなと思っております。」

「手延べうどん体験キット」は、クラウドファンディングの返礼品として届けられます。支援の受付は1月31日までです。
(スタジオ)
体験に来てもらうのが難しい、コロナ禍で生まれたアイデアです。冷凍で届き、解凍をする行程で自然と熟成が進むので、あとはのばすだけということです。現在はクラウドファンディングの返礼品として届けられますが、3月には自社のECサイトで販売を開始する予定です。