■「不適切な行為」と「グルーミング(性的手なずけ)」

上谷弁護士は性暴力の“手前”でいかに防ぐか、対策の重要性も説明しました。中には、加害者本人の特性として注意するべきものとして、「グルーミング(性的手なずけ)」があると言います。

加害者は突然暴力を振るうのではなく、子どもに優しく接して特別な関係性を築き、罪悪感を薄れさせながら段階的に被害をエスカレートさせます。

“不適切な行為”の段階で芽を摘む。例えば…
・業務外で子どもと私的なSNS・連絡先のやり取りをする
・休日や放課後に私的に2人きりで会う
車に乗せる
・必要以上に長い時間抱きしめる
・不必要な身体接触を行う…などです。

性暴力そのものには該当しなくても、業務上の必要性がない行為を放置すると、やがて性暴力へ発展する危険があります。

事業所や学校ごとに「何が不適切な行為にあたるのか」の具体的なルールを明確化し、共有・周知することが未然防止の鍵となるということです。