10年前の「割れ残り」福岡も同じ危険性はらむ

遠田教授は、今回動いたのは10年前の熊本地震で動かなかった「割れ残り」の断層だと分析します。

東北大学 遠田晋次 教授
「『割残り』プラス前回(断層)のズレによるしわ寄せの影響が割残りの部分にいっている。だからより割れ残りが割れやすい、ずれやすい状態だったということで、今回の地震が起きたわけです。これは熊本に限っての話ではなくて、実は福岡も同じ危険性を抱えています」

さらに、日奈久断層帯には今回の地震でも活動しなかった南側の「割れ残り」があります。

東北大学 遠田晋次 教授
「今後、日奈久断層の今回動かなかった南側が動くとすると、また八代の地域とか宇城市、氷川町も含めてまた大きく揺れる可能性があります」

福岡市内の真下を通る警固断層「南部はまだ動いていない」

21年前の福岡県西方沖地震が発生した直後、福岡市中心部を通る警固断層帯南東部で「地震発生が早くなったと考えられる」と分析していた遠田教授。

福岡でも今後同様のメカニズムで地震が発生する危険性があると指摘します。

東北大学 遠田晋次 教授
「あの時の地震は、警固断層帯の北部が動いた。実は福岡市内の真下を通る警固断層帯南部はまだ動いてません。福岡自体もこの八代と同じような危険性をはらんでいるということで、やはり今後時間をかけて耐震等、防災に関するチェックをしていただきたい」

死者2400人、37万人の避難が必要となるなどの被害が想定されている警固断層帯南東部の地震。

10年後に再び震度7の地震に見舞われた熊本の例をみると福岡に残された備える時間はそう長くはないのかもしれません。