大分県中津市で母親が7歳の娘を殺害した事件で、県と中津児童相談所は19日、会見を開き、対応に問題はなかったと説明しました。

(県こども・家庭支援課 隅田妙子課長)「非常に痛ましく児童虐待防止に携わる者としてまた関わってきた者として非常に残念でなりません」

県と中津児童相談所によりますと、逮捕された40歳の母親はおととし8月、養育不安を訴えて児童相談所を訪れたため対応を開始しました。その後、児童相談所は12月までに母親への家庭訪問や相談所での面接をあわせて8回実施し、相談や悩みについて対応していました。また、この間電話相談も11回、行っていました。

具体的には精神的に不安定になると娘に対してきつく叱ったり冷たい言葉をかけたりするほか、無視をしてしまう時もあり子どもへの関わり方がわからないといった内容だったということです。

中津児童相談所は身体的な虐待は見られなかったことなどから一時保護は行っていませんでした。

(中津児童相談所・小野幹夫所長)「児童相談所としては出来る限りの対応は行っていたと考えています」

県は今後、今回の事案を県社会福祉審議会に報告し、中津児童相談所の対応について検証することにしています。