自然の宝庫、福島県檜枝岐村の尾瀬では夏の花々が見頃を迎えています。
一方で、ある動物による被害が深刻化しています。
いったい何が起きているのでしょうか。

湿原を鮮やかに彩る「ニッコウキスゲ」に。夏の日差しを浴びきらめく「キンコウカ」。檜枝岐村の尾瀬では、いま湿原を彩る夏の花々が訪れた人たちを出迎えています。

【韓国・ソウルから来たハイカー】
「尾瀬はめっちゃ美しい、すばらしい、景色がいい」
「尾瀬沼とこの山とこの草原、きれいです」

29日は、小雨が降るあいにくの天気となりましたが、県内外から訪れたハイカーたちは、夏の尾瀬を楽しんでいました。

「自然の宝庫」の尾瀬ですが、いま深刻化しているのがニホンジカによる食害です。
こちらはシカに食べられたニッコウキスゲです。花が咲いた状態と比べてみるとこの部分が食べられてしまい茎だけになっています。檜枝岐村によりますと、1995年以降、湿原の植物がシカに食べられる被害が続いているといいます。


こちらは環境省が行ったシカの頭数調査のグラフです。大江湿原では、21年をピークに減少するも再び少しずつ増えていて、去年は、1回の調査でシカ33頭が確認されたといいます。


その大江湿原では以前はこのように、たくさんのニッコウキスゲが咲く年もありましたが、いまではシカの食害などの影響で、ピーク時の2割以下にまで減っているといいます。

現在は湿原周辺に金網を設置するなどし対応していますが、完全に囲うことはできないため、抜本的な解決は難しいということです。