長崎の被爆者・谷口稜曄さんとイギリス人記者との交流を描いたドキュメンタリー映画をもとに制作された新作能「長崎の郵便配達」が30日夜、長崎市で初めて上演されました。

会場にはおよそ600人が訪れ、平和への願いを能で表現した幽玄な世界を堪能しました。
被爆者・谷口さんと記者の交流を描く


新作能「長崎の郵便配達」は、能楽師・大倉正之助さんが、長崎の被爆者・谷口稜曄さんとイギリス人記者のピーター・タウンゼントさんとの交流を描いたドキュメンタリー映画に感銘を受けて制作した作品です。

長崎に行きついた旅人が平和公園で出会ったのは一人の青年・谷口さんの霊でした。

「8月9日。手紙を配りし時。突然襲いし熱風に吹き飛ばされ。打ち付けられし地面の硬さは骨身を砕き」
長崎ゆかりの子どもたちも出演 終盤は「弥栄之舞」で平和を祈る

舞台には長崎ゆかりの子どもたちも出演しました。


終盤には谷口さんとピーターさんの霊が神となって現れ、平和への願いを込めた「弥栄之舞(いやさかのまい)」が披露されました。
観客「改めて平和について考えた」
観客からは、
「かなりメリハリがあって迫力があった」
「谷口稜曄さんやピーターさんの話は知っていたが、世界観がよく伝わった」
「子どもたちの場面がかわいらしく、よくできていた」
「改めて平和について思い返そうと思った」
などの声が聞かれました。
福岡やパリでも上演 原爆の日には京都で奉納へ

「長崎の郵便配達」は、2025年8月に福岡で初演され、その後、横浜やフランス・パリでも上演されています。
大倉さんは、この作品をわずか2日間で書き上げたといい、8月9日の長崎原爆の日には京都の神社で奉納される予定です。














