28日も富山県内でクマの出没や被害が相次ぎました。富山市内では家庭菜園の防護フェンスがなぎ倒され、スイカが食い荒らされる被害が続発しています。専門家は、甘い果物だけでなくトウモロコシや未熟な青いカキなどもクマを引き寄せる誘因物になると指摘し、朝夕の外出自粛など厳重な警戒を呼びかけています。
28日午前8時ごろ、富山市太田の折口正美さんの畑で、自家用に栽培していたスイカがクマに食べられているのが見つかりました。

スイカは大きく割られて中身が食べ尽くされ、残骸が畑に散らばっていたといいます。

畑の周囲には動物の侵入を防ぐフェンスが設置されていましたが、一部が壊され、大きく倒されていました。
長年この場所で野菜を作ってきたという折口正美さんは「長年ここで栽培していますが、こんな被害は初めてです。あの個体が駆除されない限りまた来ると思う。電気柵を設置するなどの対策をしないと、野菜作りが続けられない」とショックを隠せない様子で語りました。

富山市内では堀川町でもスイカの食害が確認されたほか、前日の27日にも婦中地域で同様の被害が見つかっています。
一連の被害について、立山カルデラ砂防博物館の白石俊明学芸員は「人が食べて美味しいと感じるものは、クマも総じて好みます。県内ではトウモロコシや、未熟な青いカキすら食べられた事例もあります。野外や家庭で栽培されている果樹・野菜も引き寄せる誘因物になり得ると認識し、クマとの遭遇を想定して行動を変えてほしい」と分析します。

その上で白石学芸員は、目撃情報のある地域の住民に対し、クマの活動が活発になる朝夕の外出を控えるなど、警戒を強めるよう注意を促しています。
















