「親愛なるニチレイの経営陣の皆さんへ」。先週、冷凍食品大手の「ニチレイ」が標的となったサイバー攻撃をめぐり、ロシア系のハッカー集団が犯行声明を出しました。

日本の「食」を支える物流を大きく揺るがせたニチレイのシステム障害。発生からきょうで10日目。

一部の店舗で営業時間の短縮などを余儀なくされた「日本ケンタッキー・フライド・チキン」は、きょうから全ての店舗で通常営業を再開したと発表しました。影響を受けた店などに少しずつ日常が戻りつつある中…

「親愛なるニチレイの経営陣の皆さんへ」

システム障害を引き起こしたサイバー攻撃をめぐり、あるハッカー集団がきのう、犯行声明を出したのです。

発信元の名は「ランサムハウス」。身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウエア」を使う手口で知られるロシア系のハッカー集団で、去年は通販大手「アスクル」へのサイバー攻撃に関与したと主張していました。

「我々は長い時間、御社からの返事を待っていましたが、御社のIT部門はどうやら今回起きたことについて、隠すことを選んだようですね」

そして…

「機密データや文書の流出を防ぐため、至急当社までご連絡いただくことを我々は強くおすすめします」

専門家は、その手口をこう解説します。

S&J 三輪信雄 社長
「実際に盗んだファイルのリストが出ている」

これはハッカーたちに盗み出されたとみられるニチレイの機密情報です。

S&J 三輪信雄 社長
「例えば具体的には6日とか、それぐらいのリミットを設けて、そこまでに連絡してこないと、盗んだデータを全部公開するぞと」

ニチレイはきょう、個人情報が漏えいしたおそれのある対象者に通知を行っていると発表しました。

こうしたサイバー攻撃を防ぐため、専門家はグループ全体で防御策を練る必要があると話します。

S&J 三輪信雄 社長
「本丸だけ守っていても、横から(攻撃が)入ってきたりもする。関連会社や取引先、そういうところもカバーして、サプライチェーンとして守る必要があると思います」