7月21日の長崎県内は、長崎市で33.6度、松浦市で35.8度を観測するなど、各地で厳しい暑さとなりました。こうした暑さの中で欠かせないのが水分補給ですが、薬剤師は「何をどう飲むか」に注意が必要だと警鐘を鳴らしています。

全国的に暑い日が続く中、清涼飲料水の飲みすぎによって発症する可能性がある「ペットボトル症候群」。熱中症対策のつもりの水分補給が、思わぬ健康被害につながるおそれもあります。

七嶋和孝薬剤師:
「ペットボトル症候群っていうのは正式名称ではないけれども、ざっくり言うと糖分の摂取しすぎになると思います。摂り続けると、糖尿病に近い症状が出てくることがあると言われています」

七嶋薬剤師によると、1か月以上にわたって毎日1.5リットル以上清涼飲料水を飲み続けると発症するリスクが高まり、喉の渇きやふらつき、それに腹痛、嘔吐などが症状として現れるということです。

七嶋和孝薬剤師:
「糖分をとるからまた喉が渇いてまた糖分をとる、それの繰り返しになってしまうのが1番こわいところかなっていうふうに思います」

WHOは、平均的な成人が1日に摂取する糖分の目安を、およそ25グラムとしています。しかし、500ミリリットルの清涼飲料水には、およそ50グラムの糖分が含まれていて、ペットボトル1本でその2倍、2日分に相当する糖分を摂取することになります。

では、薬剤師が勧める飲み物は?

七嶋和孝薬剤師:
「暑い夏っていうことを考えると麦茶。通常の緑茶、コーヒー、水分であることは間違いないんですが、中にカフェインっていうのが入っている。カフェインが入るとやはり利尿作用がつくために、そのときは喉が潤されるかもしれないけど、後々脱水を起こす可能性もあるっていうことが考えられます」

七嶋薬剤師によると、暑い時期の水分補給には麦茶がおすすめだということです。緑茶やコーヒーにはカフェインが含まれていて、利尿作用によって結果的に脱水につながるおそれがあるためです。

一方、熱中症対策として飲まれることが多いスポーツドリンクも、飲み過ぎには注意が必要だといいます。運動や大量の発汗で失われた水分や塩分、ミネラルなどを補給するには有効ですが、運動量や汗の量に応じて適量を飲み、糖分の摂り過ぎには気を付けてほしいと呼びかけています。