気象予報士の福山佳那さんもこの冷却を体験したところ、5分ほど冷やした時点で「体にこもった熱が取れていく感じがした」とのことです。

サーモカメラで撮影した映像を見ると、福山さんの全身は「赤」だったのが「オレンジ」や「黄緑」に変化しているのが分かります。

手のひら冷却で全身クールダウン カギは“AVA血管”

なぜ、手のひら冷却が全身のクールダウンに効果があるのでしょうか?

2025年、消防活動における効果的な身体冷却についての研究成果を発表した東京消防庁・消防技術研究開発センターで聞きました。

東京消防庁 消技術研究開発センター 佐々木航 消防司令補
「手のひらにはAVA血管という多くの血液が流れる特殊な血管が存在し、熱を体の外へ逃がしやすい構造となっています。手のひらを冷やすことで、冷却された血液が全身に循環するため、体を冷やすことができます」

AVA(Arteriovenous Anastomoses)血管とは、日本語で「動静脈吻合」と呼ばれる血管です。

動脈と静脈を直接つなぎ、体温調節を担う特殊な血管で、▼手のひら▼足の裏▼頬など体の一部にしかありません。

家庭では10〜15℃ぐらいの水道水に手をつけたり、冷やしたペットボトルを握るだけでも効果があるそうです。逆に、冷たすぎると血管が収縮してしまい、効果が低下してしまうので注意が必要です。