7月27日から大阪で行われる高校インターハイ。男子バスケットボールでは、2年連続で高知中央高校が高知県代表として出場します。晴れの舞台出場の裏側には効率的に、ひたむきに頑張る選手たちの姿がありました。

県内屈指の強豪校「高知中央高校男子バスケットボール部」7月27日から大阪で開かれる高校運動部の集大成「インターハイ」に2年連続で県代表として出場します。

(高知中央高校 宇野輝 監督)
「全国各地からいろんな選手が来ているんですけれど、例えば背が高くて、元々中学校でセンターをしていたとか、強豪校でなかなか出場機会が少なかった選手などがうちにきて、伸ばしてもらおう、自分で意識高くやろうと集まってくれている選手が多いです」

選手たちの出身地は様々。兵庫や大阪、和歌山、福岡、栃木など全国14府県からだけでなく、海外から西アフリカ「ガンビア」出身の留学生2人など、総勢33人の精鋭たちが高知で切磋琢磨しています。

そんな各地から集まった実力者の中には、高知で生まれ育ちひたむきに努力してきた選手がいます。そのうちの1人、室戸市出身の1年生・田邉颯(たなべ・はやて)選手。小学4年生からバスケットボールを始め、中学時代はクラブチームに所属。県外の高校からもスカウトがかかってきていたといいます。それでも高知中央を選びました。

(高知中央高校1年 田邉颯 選手)
「練習の質などが高くて、ここなら日本一を目指せると思って、ここでバスケットをやりたいと思いました」

数か月前までは中学生だった田邉選手。高校に入ってからの「ギャップ」も感じながら、成長を実感しているようです。

(高知中央高校1年 田邉颯 選手)
「一つ一つのプレーに対して細かいアドバイスがあるので、とてもやりやすく、段々上達していると思います。高校生になるとフィジカルやスキルも周りのレベルが上がったので、自分のレベルも上がっていると思います」

(高知中央高校 宇野輝 監督)
「なんでもできるので一番楽しみな選手だと思っています。彼の良いところはプレーの理解度がすごく早いので、言ったことに対しての努力や、プレーの表現ができる子なので、すごく期待しています」

高知中央の強さの源は「個」の力だけではありません。選手が「質が高い」と口をそろえる練習のテーマ、それは「徹底的な効率化」です。

(高知中央高校 宇野輝 監督)
「基本的には『ゲームに似せた練習』がほとんどかなと思っています。限られた2時間という中での練習なので、本来しないといけない練習をゲームライク(ゲームに似せた練習)の中で取り入れている形です」

全体練習では、走るだけのメニューや、筋肉トレーニングなどを極力減らし、実際のプレーで使う動きを繰り返しながら体力や筋肉をつけられるようにしています。限られた時間の中効率的に練習をして実力をつけてきた高知中央高校男子バスケ部。それでもインターハイに向けて克服を目指すポイントがあります。

(高知中央高校2年 東優馬 キャプテン)
「下級生(1・2年生)が多いチームなので、一つ一つのプレーを早い展開で持って行くなど、色々なことをみんなで話して共有しています。留学生のところでドライブされることもあり、ディフェンスの部分でミスが起こっているので、そこはしっかりコミュニケーションをとっていきたいと思っています」

7月12日。インターハイ前に行う最後の試合の日です。相手は5月に行われたインターハイ出場をかけた決勝で8点差の接戦となった白のユニフォーム「明徳義塾」です。

(榎本優樹アナウンサー)
「苦手なディフェンスを克服できるように。練習で培ってきたそれぞれの実力と思いをボールに込めて、間もなくティップオフです」

黒のユニフォームの高知中央は第1クォーターから守りを固め、相手に点を与えず、4点を先取。そして、キャプテンの東がファールを受けながらもシュートを決めきり、迎えた1本のフリースロー。

第2クォーターに入ると、明徳義塾も負けじと追い上げ、一時は6点差まで追いつかれますが、高知中央も、苦手としていたゴール下のディフェンスを粘り強くおこない、トラベリングを奪います。

明徳義塾に点差を縮められて迎えた、第3クォーター。こちらでもコミュニケーションをとって仲間のカバーディフェンスに入り、素早く足を動かして守り抜きます。そしてディフェンスで余裕を作ったあと、クォーター終盤にはこの3ポイントシュートで得点も積み上げます。

その後の第4クォーターも攻めと課題だった守りを両立させた高知中央が91対69で勝利しました。

(高知中央高校2年 東優馬 キャプテン)
「きょうのディフェンスはしっかり声はかけられていたと思うんですけれど、パスされた後の3ポイントなどをもう少し全員で喋って守りたいと思いました。全員で声を出して、みんなで良い雰囲気でできるように、しっかり全力でインターハイ勝ちたいと思います」

全国や海外から集まった実力者と地元選手たちがそれぞれの思いを1つにして戦う高知中央高校男子バスケ部。「高知」で培った強さを持って全国の舞台へ挑みます。

「インターハイ一致団結して頑張るぞ!おー!」