「萎縮されることはない」と大臣は言うが…
松本文科大臣は、「特に萎縮をされることはない」「基地が所在する場所を含め、現場を訪れることを避ける必要はない」とした発信を繰り返すが、山口教授が懸念するのは、政治的なことに触れづらい空気が学校にある中、文科省の判断が ”呼び水” となって生まれる、周囲からのあらぬ批判や圧力だという。
山口教授:
「文科省の判断を盾に、いろんな考えの方が学校に『あれはするな、これはするな』という声を寄せたり圧力をかけたり、調査が入るといったことがあると、学校側が萎縮するんじゃないか」
おびただしい犠牲を出した戦争と現在の基地問題が切っても切り離せない沖縄で平和教育に取り組む教員たちは、「政治的中立」とは何か、試行錯誤を繰り返している。取材した学校関係者の中には、話を聞けても「自分のコメントは紹介しないでほしい」という人もいた。声に出せない思いに、現場の苦悩が透けて見える。
山口教授:
「沖縄の中で基地に関する学習は少ない。正直とても難しい。今回のような事故があったら余計に『なにか保護者に言われたらどうしよう、クレームが来たらどうしよう』と思いながら、それでも『教えなくていいのか』という葛藤が教員にはあると思います」














