賄いから生まれた料理から、息子のために作った愛情料理まで。知っている人だけが得をする「町中華の裏メニュー」を大特集します。
■“まかない”から8割が注文する看板メニューに

横浜にある創業82年の町中華「酔来軒」。店内はどこか懐かしさを感じる、これぞ昭和の町中華。一度食べたらクセになると評判のお店です。

「横浜名物サンマーメン」(700円)は、たっぷりの野菜と醤油ベースのとろみのついたあんが絶品の味。そして、「しいたけシュウマイ」(4個500円)は、その名の通り、しいたけが丸々1個入った贅沢な一品。

お客さん
「なるほどね、これはうまいわ」
「40年以上来ていますけど、一度食べたら、また来たくなりますよね」
そんな中、ほとんどのお客さんが注文する看板メニューが「酔来丼」です。

熱々のご飯の上にチャーシュー、ネギ、もやし、そしてメンマ、さらに卵とラーメンの具材をのせただけ、その名も「酔来丼」(400円)。特製のタレをかけ、味をじわじわーっと染み込ませていくと、シンプルな丼が絶品グルメに早変わり。


リポーター
「チャーシューのうまみ。卵が絡まっているので、より全体の味をまろやかにしてくれているんですよね、びっくりするくらい美味しいんです」

料理を作るのは3代目のご主人の野木発成さん(47)。実はこれ、元々はお店のまかない飯。ありものでさっと作れて、しかも美味い。試しに店で出してみると、これが大ウケし、今ではお客の8割が注文する看板メニューになりました。
■見つけた人はラッキー 隠しに隠した裏メニュー
ところがこれだけではありません。この店にはとんでもない裏メニューが。
酔来軒 3代目 野木発成さん
「この店内のどこかに裏メニューが隠されてるんですね。それを見つけてくれた人だけが頼めるメニューがあるんですよ」


お品書きを隅から隅まで確認したり、机の下をのぞき込んだり、店内中を探しまわること5分。ついに、メニューの底に書かれている裏メニューを発見しました。「スペシャル酔来丼」(850円)とはいったいどんなメニューなのでしょうか。

リポーター
「すごいボリュームですね。チャーシューが何枚乗ってるんですか」

通常の「酔来丼」に分厚いチャーシューが7枚も乗せられた、まさにスペシャルな一品。自家製チャーシューからは肉汁が流れ出しています。
リポーター
「酔来丼の何倍ものサイズがあるので、チャーシューのうまみ、そしてこの弾力、長くじっくりと味わえるんですよ。なぜこれだけ美味しいのに裏メニューなんですか」

酔来軒 3代目 野木発成さん
「チャーシューが終わり次第、店が終わっちゃうので、わからないように(裏メニューに)しているんです」
その裏メニューを見つけたラッキーなお客さんは。
お客さん
「並みと大盛りがあったら、やっぱり大盛りを頼みたくなっちゃう」
「食べ応えはもう、ありすぎるほどありますね。たまらないです」