やり直しの裁判が決まった42年前の強盗殺人事件。”隠された証拠がまだある”として、証拠開示を求める方針の弁護団に対し、検察は消極的な姿勢を見せています。
1984年に滋賀県日野町で起きた強盗殺人事件「日野町事件」では、阪原弘さんが無実を訴えましたが無期懲役が確定し、服役中に病死しました。
遺族が再審(裁判のやり直し)を求めるなかで、検察はこれまで開示していなかった「ネガフィルム」を開示。これによって、阪原さんが有罪とされた根拠が崩れたことなどで、今年2月に再審が開かれることが決定しました。
さらに、検察は再審で「有罪主張はしない」と明らかにしていて、阪原さんに再審で無罪判決が言い渡される見通しは高くなっています。
14日、大津地裁で、裁判所、検察、弁護団が再審に向けて集まる協議の4回目が開かれました。
弁護団は「まだ開示されていない証拠がある」として、再審で追加の証拠開示を求める考えですが、弁護団によりますと、検察は「膨大な記録の中から証拠を探し、開示の要件に合うかどうかを検討することになる。再審を迅速に開く必要があるなかで、相当な時間がかかる」などとして消極的な姿勢を示しているということです。
協議の後、会見を開いた弁護団は、検察の対応を批判しました。
(主任弁護人・石側亮太弁護士)
「迅速を盾に解明すべきものを解明せずに幕引きを図ろうというのが対応というか、先方の基本戦略なのだろうなと」
(阪原さんの長女・美和子さん)
「『検察は白旗はあげたけれども、ごめんなさいは言えません』そういう態度に見えて。私は、『ごめんなさいが言えないなら、お父さん返してよ』心の中でそう思いました」
(阪原さんの長男・弘次さん)
「もちろん私も1日も早くその無罪判決をいただきたい。でも、その無罪判決をいただいたときに、ああよかったなって言えるような無罪判決であってほしい」
次回の協議は9月7日に開かれる予定です。
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