資源量が回復…いま「とれすぎ」ともいえる状況
いま、マグロを扱う多くの関係者が期待しているのが漁獲枠の拡大です。

クロマグロはかつての乱獲によって資源量が減少したため世界的に規制が強化されました。日本でも2018年から都道府県ごとに漁獲枠が設けられています。
日本では資源量が回復し、いま「とれすぎ」ともいえる状況になっています。

静岡県伊東市で長年にわたり定置網漁に携わる漁師は、2026年はこれまでにない程マグロが網に入ったといいます。
<いとう漁協組合 定置担当理事 杉本博輝さん>
「(これまで)うちの定置網なんかはマグロを獲ることなんてまずなかった」
静岡では2026年度の大型マグロ漁獲枠が4月の操業開始からわずか3週間足らずで95%に到達。県は大型マグロの捕獲停止を命じる事態となっています。
マグロの漁獲枠を拡大したい。長崎市で7月8日に始まったクロマグロの資源管理を議論する国際会議で、日本側は、大型のクロマグロの漁獲枠を全体で25%増やすことを提案していました。
合意に向けて議論が進んでいましたが、メキシコが急転直下、最終日の14日に別の案を強硬に支持したことから合意に至りませんでした。

<水産庁の担当者>
「漁業者の皆様が厳しい漁獲枠の中で操業日々苦労されながらやっておられる。1か国の不合理な対応により、合意できない事態となったことについては強い憤りを感じている」
漁獲枠の制限から「とりたくてもとれない」。県内でもとれたマグロを放流するしかない状態が続いています。
放流には時間も人手もかかるため、漁業関係者は資源が回復した今の実態に合わせたルールの見直しを求めています。
<いとう漁協組合 定置担当理事 杉本博輝さん>
「逃がさなければいけないというのはなかなかつらい。もう資源的には増えていると十分思う、あとはどれだけとらせてくれるかだけです」
マグロを扱う人たちは、もどかしい思いを抱えながら、次回の会議での「ルールの見直し」を待つことになります。














