北陸新幹線の敦賀以西のルートをめぐり、与党は15日にも整備委員会を開き、方向性をとりまとめる見通しです。小浜・京都ルートの京都駅を経由する「南北案」が主流とされてきましたが、ここにきて、桂川(かつらがわ)駅を通る「桂川(かつらがわ)案」が急浮上しています。

北陸新幹線の「敦賀―新大阪」間をめぐっては、2016年に小浜・京都ルートで決定していましたが、京都府の財政負担や地下水への影響を懸念する声が上がり、自民・維新による与党整備委員会が去年から8つのルート案で再検討を行っています。

7月10日の会合では、自民が小浜・京都ルートのうち、京都駅の地下に南北に新駅を設置する「南北案」と、京都駅から西におよそ5キロの桂川(かつらがわ)駅の地下に新駅を設置する「桂川案」を提示。維新も「桂川案」と、米原(まいばら)駅から東海道新幹線に乗り入れる案を示したことで、両者が提示した「桂川案」が急浮上しています。

14日の会見で富山県の新田知事は「小浜・京都ルートが望ましい」とする従来通りの見解を示したうえで「南北案」「桂川案」のどちらを推すかについては、明言を避けました。

富山県 新田知事
「小浜・京都ルートのA案とプランBと用意されているわけですけども、一日も早く乗り換えなしで大阪まで全線整備ということでは、どちらでもありがたいこと」

「桂川案」については、京都市の中心部を縦断する「南北案」と比べて地下水や歴史的建造物への影響が小さいとされる一方、京都駅へは乗り換えが必要になることや京都仏教会が、文化財保護の観点から地下の工事そのものに反対の姿勢を示すなど課題も多く残っています。

延伸ルートの方向性は、15日にも与党整備委員会で1つの案に絞り込まれる見通しです。